日本人の女性ほど占いの好きな人々はいないそうです。
どの占いが当たるのでしょうか?当たる占いというのはあるのでしょうか?
占いとは?未来の動向や人間的気質、運勢などを判断すること。
占いとは、様々な方法を用いて、未来の動向や人間的気質、運勢などを判断することを言います。卜占(ぼくせん)や占卜(せんぼく)とも言います。
占いは、大きく分けると2つのタイプに分類できます。1つは統計学に基づいたもので、もう1つは完全にオカルトなものです。
統計学に基づいた占いは、ある程度当たる。
統計学に基づいた占いには、占星術や姓名判断、人相占いなどがあります。
これらは一般的に、「かに座生まれの人には家庭的な人が多い」といったような、過去の事実からその統計をまとめあげたものです。必ず当たるということは起こりえません。
また、「あの占い師は当たる」というふうなことも、無いはずなのです。どの占い師も、同じ統計テキストを使っているからです。それでもなぜ、当たると評判の占い師というものが存在するかというと、「言葉が巧みだから」にすぎません。
たとえば、ふたご座は論理的思考を得意とするので、ロジカルな職業で大成することが多いのですが、「あなたは教師になるだろう」とは言わず「あなたはデスクワークの職に就くだろう」と濁すことによって、「当たった」と思わせる率をあげているのです。占いの学校ではおよそこのような感じで、「いかに曖昧な表現を使って当たったような気にさせるか」というテクニックばかり教えます。
統計学に基づいた占いも、未来の出来事は当てられない。
統計学に基づいた占いでは、性格や特技についてはある程度的中させることができます。しかし、未来予知をすることはできません。未来はまだ決まっていないので、占いで予知をすることはできないのです。
占いは依頼者の特技の傾向を推測することができるので、「あなたはきっとデスクワークの職に就くだろう」と推理することはできます。しかし、依頼者がデスクワークに就くための努力をしなかったなら、デスクワークに就くはずもないのです。占い師の的中率が高い低いという問題ではないのです。
恋愛の行方も、占いでは当てられない。「何月に告白すれば成功率が上がる」というものもない。
占いの依頼者には恋愛の相談をする人が多いですが、恋愛のゆくえも占いでは予見できません。「何月に告白すれば成功率が上がる」というものはないのです。
「占いが当たった」と感じるのは、占い師の言うとおりに行動した人の何割かは、当然ながらその通りの結果を得るからです。およそ9割の恋占いは外れているのですが、占いの結果どおりの成就を果たした人が「当たった!」と叫ぶので、占いとは当たるものなのだという錯覚を皆が起こしてしまうのです。
陰陽五行説や八卦などは全く当たらない。紅茶のシミ占いも当然当たらない。
オカルトの占いには陰陽五行説や八卦、紅茶のシミ占いといったものがあてはまります。
これらは完全にでたらめなのですが、やはり占いの結果通りのことが起こる人が数パーセントは存在してしまうため、彼らが「これは当たる!」とふれて周ることで、道理のあるものだと勘違いしてしまう人が現れます。
占いはもっぱら、「気休め提供」のために用いられている。
多くの人は、占いが当たらなかった経験を数多く経ているのですが、それでも占いに頼ろうとします。これは、お世辞を言われてもうれしい気分になるのと同じように、望む結果を言われることで不安な心が休まるためです。占い師もそれを理解しているため、単純に依頼者が望むことをそのまま言う人が多いです。
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