「なんとなく体調が良くない。しかし病院に行っても異常は見つからない・・・」
そんな人が現代人には少なくありません。慢性的に栄養ドリンクに頼っている人も多く、それでも改善していないでしょう。
原因は何なのでしょうか?
幾つかの原因が考えられます。
運動不足によるもの。
最も多くの人にあてはまるのが、運動不足の問題です。女性は特に多いです。
OLをしていても主婦をしていても、多くの場合、運動量が不足します。それによって筋力が低下し、体が重たく感じるのです。
女性は、「力仕事などは男性に助けてもらうものだ」と考える人が多いのですが、そのような考えをしないほうがよいです。目先の楽は手に入りますが、それはあなたの筋力低下となって容赦なく跳ね返ってきます!体が重くなりますし、病気になります。スタイルは崩れます。
過度な家電依存もよくありません。
毎日、体を動かしましょう。週末にちょっとスポーツをするのではなく、毎日、体を動かしましょう。ちょっと筋トレをするよりも、ゆるやかな運動をなるべく長時間行うほうがよいです。床を雑巾がけしたり、したほうがよいのです。
運動不足を打破しようと体を動かしはじめると、最初のうちは筋肉痛や倦怠感でますます辛く感じるでしょう。そこで運動をやめたくなってしまいがちです。しかし、その期間をどうにか乗り越えることが大切です。根性が要ります。
栄養不足によるもの。
飽食の時代と言われていますが、栄養不足に陥っている人は少なくありません。
皮肉なことに、健康志向な人に、栄養不足が多いです。
これは、お肉の摂取量が少なすぎてしまうからです。
お肉の摂取は減らしたほうがよいのですが、それは80年代頃の団塊世代やバブル世代の食生活を基準とした場合であり、現代日本の標準食はもともとお肉が多くないです。お昼にパスタを食べても、ベーコンは10gしか入っていません。
お肉、特にたんぱく質を充分に摂ったほうがよいです。
鶏肉だけに偏らず、豚、牛などもバランスよく摂ったほうがよいようです。
お肉を食べるのがどうしても難しい場合、プロテインを摂取するとよいです。
豆乳は健康や美容に良いですが、牛乳も毛嫌いしないほうがよいです。
エアコン依存によるもの。
冷房によせ、暖房にせよ、長時間浴びていると体がだるくなるものです。
現代は、リビングだけでなく寝室にもエアコンが完備され、睡眠中も稼働するのが普通になってきています。これは体感温度の面では快適になりますが、体調面では体に負担がかかっています。
冷房や暖房は、上手く活用すればよいのですが、依存しすぎないように気を付けましょう。設定温度を控えめにすることも大切ですし、「今は必要ないな」と感じたら、電源を切りましょう。
窓を開けて風を流す、扇風機を回す、服装を調整する、などアナログな方法でも体温調整をしましょう。
デジタル依存によるもの。
パソコンやスマートフォンを操作する時間が長い人も、体調不良に陥りやすいです。
眼精疲労から頭痛を起こしたり、肩が凝ったりします。
ベッドに寝転がってスマホを眺めていても、肩や首が凝ります。
また、電磁波の影響で体調を崩すこともあります。
パソコン生活の長い人やスマホで暇つぶしをする時間が長い人は、運動不足にもなりやすい傾向があります。意識的に体を動かす趣味や運動の時間を作りましょう。
現代人の生活では、むしろ健康でいることが難しい。
空調に囲まれ、重労働を家電に頼り、インドア系の娯楽が人気を得る現代日本では、むしろ健康活発でいることのほうが難しいです。
あなたは、お金をかけて家を整えれば健康になれるはずだと思っているかもしれませんが、むしろ逆なのです。
不動産会社の高級マンションのパンフレットのような優雅な生活を再現しても、むしろ体調不良に「なりやすい」のです。
そして、1980年代の頃のような、適度にアナログな生活のほうが、健康を保ちやすいことに気づいてください。
家は風通しが良いほうがよいですし、汗をかきながら体を動かしたほうがよいのです。
デスクワークが良い仕事だと思わないほうがよいです。飲食店接客など、適度に体を動かす立ち仕事のほうが、はるかに健康を保ちやすいです。
社会は健康でいる方法をわかっていない・・・
私たちの社会、特に都会の街の権力者や有識者は、人々が健康でいるための方法をあまりわかっていません。
たくさんの税金を投入して、「より楽な、より快適なインフラ」(駅のエスカレーターなど)を造ろうとしますが、それらの積み重ねが大衆の運動量を減らし、なんとなしの体調不良を助長しています。
今、過疎化した田舎地域の暮らしにくさも深刻化しており、必ずしも田舎の生活が快適とは言えないのですが、都会の便利志向の暮らしは確実に、人々の体にとってよくありません。
駅のエスカレーターの廃止運動などはしなくてもよいですが、「私はなるべく階段を使って上り下りしよう」という心がけを持って暮らしましょう。お子さんにもそういう教育をしましょう。
簡潔に言って、便利であろうとすればするほど、人はなまります。そしてその筋力低下が体調不良や病気を助長してしまいます。
医師の診断ではわからないことも多い。
「なんとなく体調不良」といった感じのものは、医師に診断してもらってもわからないことが多いです。
科学的な診断でわかることも多いですが、わからないこともあります。
栄養不足も、意外と病院の検査では指摘されないようです。
とはいえ、体調不良を感じるとき、まずは西洋医学の医師に診断を受けるのがよいでしょう。代替医療やスピリチュアルな診断を頼るのはその次です。
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