あなたが精神的な成長を求めるなら、「オールドソウル」をお手本にするべきです。
あなたが恋愛やセックスを求めるなら、「オールドソウル」を探すとよいです。
スピリチュアリストには、「オールドソウル」という言葉がずいぶんと有名になってきました。しかし、「オールドソウル」がどのような人格か、まだあまりぴんときていない人も多いようです。
ここでは、アニメのキャラクターを利用して、「オールドソウル」を解説してみます。
「オールドソウル」っぽいアニメキャラクターは?
このようなキャラが挙げられます。
「ムーミン」のスナフキン
「赤毛のアン」のダイアナ
「ドラゴンボール」の孫悟空や孫悟飯(子供のほう)
「風の谷のナウシカ」のユパ様
「天空の城ラピュタ」のパズー
「となりのトトロ」のサツキ、およびお父さん。
「耳をすませば」の骨とう品屋の店主
「獣の奏者エリン」のエリン、お母さん、イアル、ジョウン、トムラ
「コクリコ坂から」の海とシュン
「ソードアートオンライン」のキリト
おおむね発表年代の古い順に並んでいるはずです。
平成世代の若い人の場合、「獣の奏者エリン」や「ソードアートオンライン」は見聞きしたことがあるのではないでしょうか。
「ムーミン」のスナフキン
「ムーミン」に出てくる緑色の服の男性スナフキンは、いかにも「オールドソウル」らしいです。
ムーミンは、昔の作品と80年代頃の作品とでキャラクターの雰囲気がやや異なります。スナフキンも、原作や昔の作品ではややそっけない人物で、80年代頃のアニメではもっと優しい柔らかい人物像に変わっています。どちらにせよ「オールドソウル」っぽいと言えます。
哲学的で、シンプルな暮らしを好みます。自然が好きで音楽を好みます。一匹おおかみを愛しますが、人との関わりも愛します。恋愛は二の次、といった生き方をしています。
人を諭しますが、リーダーになろうとしません。目立とうともしません。
緑色を好みます。
スナフキンを好む女性は、かなり高い精度で世の中の「オールドソウル」を見極めるでしょう。そして好意を抱くでしょう。彼からあなたを口説いてくることはないでしょうが、あなたがアプローチするなら幸せな恋愛になるでしょう。
「赤毛のアン」のダイアナ
世界名作劇場「赤毛のアン」でアンの親友として登場するダイアナは、「オールドソウル」っぽいと言えます。
ダイアナ自身は行儀のよい常識人ですが、破天荒でクリエイティブなアンの感性を愛し、彼女と仲良くします。ちなみにアンは「キリスト」っぽいです。
「オールドソウル」はもっと貧しい家庭に生まれることが多いですが、21世紀の日本ではダイアナのように豊かな家庭に生まれるお嬢様も多いです。
「ドラゴンボール」の孫悟空や孫悟飯(子供のほう)
世界で最も人気のアニメに「オールドソウル」が描かれているのはよいことです。
主人公の孫悟空は、「オールドソウル」っぽいと言えます。
戦いのアニメはどれも人気がありますが、それらの主人公よりも孫悟空が好きだ、ドラゴンボールが好きだ、という人は良い感性をしています。孫悟空は、一般的な格闘アニメや少年マンガの主人公とは気質が異なります。
まるで欲がなく、野心もなく、強くなることへの興味だけで生きています。孫悟空には野心がないのです。海賊王になりたいなどと考えておらず、わずかなお金やお酒すらほしがりません。1位になりたいとすら思っていません。
不幸な境遇を持ちますが、いつも前向きであっけらかんとしています。そしていつもニコニコしています。戦う相手に慈悲を注ぎます。
勉強はできませんが、賢さがあります。
純粋であっけらかんとしたキャラクターが非常に魅力的です。孫悟空が好きな人は、悟空が強いからというよりも、その純粋な気質に惹かれているのではないでしょうか。
悟空の子供の孫悟飯も、やはり悟空と同じような気質を見せます。まるで欲がなく、そしてこちらは常に人のために戦っています。
なお、亀仙人も、言動が下品すぎる点を除けば非常に「オールドソウル」ぽいです。平凡な地球人が、努力によって「オールドソウル」ぽい精神に達した、という感じです。
クリリンにも同じことが言え、成長によって「オールドソウル」っぽい人格になっていきます。
「風の谷のナウシカ」のユパ様
宮崎駿さんは、「オールドソウル」的な人格をよくわかっている人だと思われます。
実質的に宮崎アニメの第1作目と言える「風の谷のナウシカ」では、ユパ様が非常に「オールドソウル」ぽい人格です。
族長と並んで信頼を集めていますが、自分は権力の座にはつかず、地味で厄介な役回りを引き受けます。一人であちこちをさすらっています。結婚をしていないようです。
戦闘に長けますが好戦的ではなく、おだやかで優しい性格をしています。まるで欲がなさそうです。
ナウシカはユパ様のことを「先生」と呼びますが、教師の役割すら担っているようです。
「天空の城ラピュタ」のパズー
パズーは、厳密に言えば「大天使ミカエル」のコードネームの魂のようにも見えますが、気質は「オールドソウル」ぽくもあります。
みなしごの境遇を持ちますが、嘆きもせずに一人でたくましく生きています。明るい性格で、いつもポジティブです。さわやかな魅力があります。
飛行機を設計しているらしく、非常に頭がよいです。そのうえトランペットまで吹けるようです。動物を愛しますが、溺愛はせず、縛りません。
伝説に対する興味が強く、それを自ら解き明かそうとします。冒険のために命をかけます。
シータを好いているようですが、こびを売ったりしません。
パズーが大好きだという女性は、おそらく「オールドソウル」としか恋愛できないでしょう。他の男性ではつまらなすぎてしまいそうです。
「となりのトトロ」のサツキ、およびお父さん。
宮崎アニメの主人公クラスで「オールドソウル」ぽいのは、サツキです。
聡明でしっかり者、面倒見がよく、親の代わりすら演じます。それでいて子供のような無邪気さや笑顔を持っています。
宮崎駿さんは最初、サツキを小学4年生という設定で描いたそうです。「4年生でこんなにしっかりした子はいない」ということで6年生に変更になったのですが、「オールドソウル」たちは小学4年生くらいでもサツキのような大人っぽさや面倒見の良さを見せます。片親であるなど境遇が大変なら、なおさらです。
子供の頃に「となりのトトロ」を見てサツキに強く共鳴したなら、あなたは「オールドソウル」ではないでしょうか?
サツキのお父さんも「オールドソウル」ぽい人物です。
大学教授で聡明ですが、神秘的なことにも心を開いています。子供心があり、よく笑います。自然豊かな古い家に、子供たちを連れていきます。
家庭に入った「オールドソウル」は、まさにサツキのお父さんのような雰囲気です。
どうやらお父さんは車を運転しないようですが、それも「オールドソウル」ぽいです。「オールドソウル」の多くは車を好まず、そして自転車を好みます。
「耳をすませば」の骨とう品屋の店主
「耳をすませば」で、雫が迷い込んでいく骨とう品屋の店主をしている老人も、「オールドソウル」っぽいです。
利益などまるで気にせずに商売をしている気配があります。また「オールドソウル」は古いものを好みます。古代文明やアンティーク、遺跡、古民家、古い町並みなど。
人情があり、ひょんな出会いを大切にし、人生を大きく変えるようなアドバイスをします。しかし偉い人ぶったりはしません。
音楽や芸術をこよなく愛します。1位になることよりも、皆でそれを楽しむのが幸せだと感じています。
明るくほがらかで、優しいしゃべり方をします。
「獣の奏者エリン」のエリン、お母さん、イアル、ジョウン、トムラ
2000年すぎにNHK教育のアニメで放映されていました。平成世代にはこのアニメを知る人は少なくないのではないでしょうか。
主人公が「オールドソウル」ぽいキャラクターである珍しい、貴重なアニメです。
ヒロインのエリンはいかにも「オールドソウル」ぽいです。聡明さと純粋さを併せ持ち、とても勉強熱心です。洞察力が鋭く、大人すら気づかないことをずばずばと解き明かします。
欲がなく、快楽に溺れません。美しい顔を持ち、控えめに美意識を持ちます。
自分の美に振り返る男性が多いことは気づいていますが、美を濫用しようとしません。
不幸な境遇に屈さず、前を向き続け、解決策を探し続けます。何かのために命を懸けようとします。
気の合う人は少ないですが、誰にでも優しくしようとします。
エリンのお母さんも「オールドソウル」ぽいと言えます。
「獣の奏者エリン」には、「オールドソウル」ぽいキャラクターが数多く登場するので驚きます。
みなしごとなったエリンを助け、養い、はばたかせた蜂飼いのジョウンおじさんも「オールドソウル」ぽいです。優秀な教育者でしたが、権威との確執によって浮世離れしてきました。「オールドソウル」にはそのような人が多いです。
聡明ですがユーモラスで、知性を振りかざしたりしません。
人の力量を見抜く目があります。
影の戦士、といった役回りのイアルも「オールドソウル」ぽいです。類まれなる自己犠牲心があり、忠誠心があり、しかし不正を嫌います。腐敗した権力とは戦い、それをただそうとします。欲がなく、目立たない世界で生きようとします。
仕事のためには感情を殺しますが、心が優しいです。芸術をも愛します。
王獣保護場のトムラ先輩も「オールドソウル」ぽいと言えます。聡明でさわやかで、頼りがいがあります。
「コクリコ坂から」の海とシュン
宮崎駿さんが脚本を務める「コクリコ坂から」の主人公・海と、恋愛関係に至るシュン、どちらも「オールドソウル」ぽい気質で描かれています。
オールドソウル同士の恋愛を描く作品は珍しいです。
シュンの海へのアプローチ方法はやや策略的で「オールドソウル」らしくないですが、彼の新聞部や学生運動などのライフワークに取り組む姿は、「オールドソウル」らしいです。
海の優等生ぶりと、尊敬を感じる男性を手助けしようとする恋愛スタンスも、いかにも「オールドソウル」らしいです。
海は、可愛らしいですがいかにも優等生すぎます。しかし、そんな海に好感やシンパシーを感じるなら、あなたは「オールドソウル」であるか、「オールドソウル」らしい性格をしていそうです。
「オールドソウル」男性は、海が好きでしょう。
「ソードアートオンライン」のキリト
2010年代に有名になったアニメとしては、「ソードアートオンライン」の主人公キリト少年が「オールドソウル」ぽいです。
「オールドソウル」にしては電脳っ子すぎますが、現代日本ではそういうこともあるでしょう。部屋に幾つもパソコンを並べたり、テレビゲームに夢中になったりもします。
キリトは、他の同様な作品の主人公と比べて、クールで冷静です。熱血よりも知恵で解決していこうとするその振る舞いが、「オールドソウル」ぽいと言えます。
社交性はありますが、孤独を好み、極力一人で問題解決しようとするさまも「オールドソウル」ぽいです。他人に足を引っ張られることを嫌い、しかし自分は他人のために命を懸けます。あまり大切でない人のためにも命を張ったりします。
権威や有力者に迎合せず、落ちこぼれや孤独者ばかりを集めてタッグを組み、大きなことをやってのけます。実際の「オールドソウル」がソードアートオンラインのようなテレビゲームをするなら、やはり同じような振る舞いをするでしょう。最終的にゲームをクリアするのは彼ではないかもしれませんが。
女性に惚れても自分から口説こうとはしません。恋愛を成就させようとはせず、そのストイックな生きざまを見せることで結果的に女性を魅了し、恋に至る様子が、とても「オールドソウル」ぽいです。
アニメで描かれる「オールドソウル」はあまり恋愛をすることはなく、恋愛をする「オールドソウル」の描写としてキリトは貴重です。参考になります。
ちなみに、第一シリーズのヒロインと言えるアスナは、非常に「キリスト」っぽいキャラクターです。そして「キリスト」の理想と言えるような恋愛の仕方をします。
美しい女性で美意識も高く、かつセクシーですが、自然豊かな場所にひっそりとログハウスを構えたがるような点も非常に「キリスト」ぽいです。
アスナに共鳴する女性は、非常に良い感性をしています。
漫画家にモラルはなくなってしまった。
アニメに夢中になる人は、主人公を好む人が多いと思われます。
しかし、ほとんどのアニメの主人公は、バイタリティがあるだけで精神性が高いとは言えません。共感を感じるのはわかりますが、尊敬すべき対象ではないです。
本当に精神性の高いキャラクターは、もっとさらっと生きています。さらっと人を助けて、しかしそれを鼻にかけたりしないのです。しかし熱血の主人公よりももっと大きな自己犠牲の振る舞いを見せたりします。
または女性の場合、アニメの中のイケメンキャラに夢中になる人が多いでしょう。
女性の心理として、「美少年は性格が良いはずだ」と期待する傾向があります。
しかしアニメの中のイケメンキャラは性格の悪い人ばかりです。策略的だったりツンデレだったり、壁ドンのように女性を強引に押し倒します。
しかし現代の漫画家は、ヒロインがそのようなイケメン男性に惹かれていくストーリーを描くことが多いです。つまり、そのような狡猾な性格・恋愛観を肯定してしまっているのです!その影響を受けて、「男はこういうものだ。これがカッコいい男性像だ」と思ってしまっている女性が多いようです。それは間違いなのです!
美少年に見とれる気持ちはわかりますが、人格全体を肯定しないほうがよいです。
えっちな漫画ほど狡猾不誠実な男性を肯定的に描く傾向があるので、レディコミなど好む女性は気を付けてください。
昔の漫画家は、漫画という娯楽を通じて道徳教育をしようとする正義感がありました。そういう漫画家が多くいました。
しかし現代の漫画家にそうしたモラルは希薄です。アニメや漫画は完全にエンターテイメント性だけが重視されるようになってしまい、人を教え導けるような作品はほとんどありません。作家たちは、物語の一部に正義っぽいこと、哲学っぽいことを書くだけで、大部分はモラルがはちゃめちゃなのです。
今やナウシカや孫悟空のような主人公はおらず、アニメや漫画から生の理想を学ぶことは今では困難です。
スナフキン、パズー、サツキのお父さんなど好む女性は、良い恋愛ができるでしょう。ただし、あなたのほうからアプローチをする必要があります。
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